2013年12月16日月曜日

その10 脱走した猫の探し方を教えてください

家の中でも人前に姿を見せない猫(去勢済み雄・4歳)が外に出てしまい、まる2日戻ってきません。探し方のコツがあれば教えてください。(埼玉県 38歳男性)


それはお困りですね。
私も何度か経験があるので、ご心中お察しします。
実際に依頼したことのあるペット探偵さんの話と、実体験を元に「脱走した猫の探し方」をまとめてみました。

まず、去勢してあるので、そんなに遠くには行かないはずです。
普段外出経験がなく、人見知りで、気が小さい猫であれば、なおさら。

また水さえあれば、1週間から10日間くらいは食べなくても持ちこたえられるとか。

雨の日や台風の時は、身体が濡れないところに避難して、じっとしているそうです。
ついつい悲惨な状況を想像して、悲観的になってしまい勝ちですが、ここは猫を信頼して、どっしりと構えて行きましょう。

【探し方】
1.一軒家であれば、家の周辺を低い目線で、丁寧に捜索します。
猫の聴力は人の3倍もありますから、大きな声を出す必要はありません。

併せて、家のまわりにその子が使っていたトイレの砂を撒いておく。
これで「後釜狙い」と言われる他猫の侵入を防ぐのだそうですよ。

2.探す時間帯は、明け方と夕方。
昼と夜の境目は、野生において狩りをする時間帯で行動を起こしやすいようです。

3.探すとき、持参するもの
洗濯ネット…連れ帰り用
好物のフード…発見したら、フードでおびき寄せる
懐中電灯…薄暗い場所に入り込みやすい
猫の写真やチラシ、ポスター…聞き込み調査用
匂いのついたタオルなど…匂いで安心させる

4.ポスター、チラシを作る
猫の写真は「目つきの悪い不機嫌そうな」ものを使うのがコツ。
外では警戒したり、怯えたりしているので、目つきが悪くなっている可能性があります。
残念ながら、可愛らしいベストショット写真は不向き。

貼る位置や高さは、通行する人の目に留まりやすい工夫をしましょう。
後で剥がすことを考えて貼ることも大切ですね。

5.行政機関などに問い合わせる
交番、区・市役所、清掃局などに「迷い猫」の届け出をしておきます。

6.その他
近所の猫がいるお宅には、ぜひ捜索のお願いをしておきましょう。
ツイッターやFacebookなどで「捜索 拡散」を呼びかけましょう。
また、犬のお散歩をさせている人に協力を頼むのもいいでしょう。



警戒心が強い、あるいは気の小さい猫の場合、家出から3日目くらいまではじっとして動かないこともあるとか。
私の経験した例では、1ヶ月後にたくましくなって帰ってきた猫もいます。

猫さん、お腹がすいたら、行動を起こします。
大丈夫、大丈夫、きっと無事に帰ってきますから。


本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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