2013年7月8日月曜日

その11 猫にお留守番してもらうには

お留守番環境を整えよう

「1泊2日くらいなら、猫だけでも大丈夫よ」
と言う人。
「1泊2日でも、心配だから、出かける日の夕方と、帰ってくる日の朝、シッティングを頼みます」
と言う人。
人それぞれ、猫もそれぞれ。

それでも家をあけるとなると、いつも通りというわけにもいきませんよね。

私も月に最低1度は、宿泊が必要な出張があります。
事務所兼自宅に暮らす5匹の猫たちは、スタッフが見てくれるので安心ですが、出発当日にバタバタと猫たちの食事メモを書いたりします。

シッティングの打ち合わせをしていても、当日その内容を変更することだってあるわけです。
生きている限り、常に変化し続けるのは当たり前。
とはいえ、直前でドタバタと慌てるようなことはあまりしたくないものです。



お出かけが決まったら、猫が快適にお留守番できるよう準備を開始しましょう。

1.キャットフードは十分あるか?
 スペアの食器も出しておく

2.トイレ砂やペットシーツの補充用はあるか? 
 ※猫トイレの増設の用意

3.水飲み場 普段1カ所でも、留守中は数カ所にしておくと安心

4.猫に危険なものが出しっぱなしになっていないか?
 人の薬、猫の口に入る大きさのものすべて、刃物類。
 誤食傾向にある猫の場合、ビニールやゴム、ひもなどは全て片付ける

5.浴槽の水は抜いたか?

6.閉じ込め防止のストッパーをつけたか?

7.エアコンなど空調のタイマーセットをしたか?

8.脱走の危険のある箇所の見直し
 網戸の破れはないか?
 

どっしりと構えていこう

環境面の準備ができたら、気持ちも整えていきましょう。

出かけることで、猫に引け目を感じていませんか?
もし、そうだとしたら、猫はそんなあなたの心の弱みを見逃しません。

猫は人を手玉にとる天才!
(ボクを置いて、旅行に行くのを悪いと思ってるな)

とか、簡単に見抜きます。

賢い猫になると、演技をすることだってあります。

(ボク、ナントナク食欲ナイカモ……)

いつものように食べない。
こんな具合に揺さぶりをかけてきます。

でも、こんなときでもあわてずに、猫の様子をよく見てくださいね。
大丈夫、大丈夫。
あなたの猫に関して、あなた以上のプロフェッショナルはいませんからね。

そうそう、お出かけ前のワサワサした雰囲気を感じ取って、
猫が動揺していることだってあります。


そこで、お出かけ前の心構えをいくつか。

1.心配や不安を手放して、人間がどっしりと構えていること

2.余裕をもった計画をたてること

3.万が一の連絡先を決めておくこと

4.猫を信頼すること

実際、シッティングに行くと、たいていの猫さんたちは
「あ、シッター、来た、遊ぼう、遊ぼう」

だったり
「ごはん、ごはん、おなかすいたわー」

だったり、
「眠いから、もう帰ってよろし」

だったり。
そりゃ、驚くほどあっけらかーんとしておられるもんです。

「こんなに心配してるのにぃーー」
って、ガッカリしますよね。
でも、猫は元々、みなさんよりずっと大人なのかもしれませんね。


ちなみに私が出張に出かける際の、猫たちへの挨拶。

「かぁちゃんは出かけるけど、すぐ帰ってきます。
君たちも元気に、仲良くお留守番、よろしく頼む。
では、行って参る!」


本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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