結婚を機に、沖縄から東京に引っ越し、初めて猫との暮らしをスタートしました。すべてが驚きの連続で、戸惑う事もしばしば。猫の相談ができる友人が欲しいのですが……。(東京都 34歳女性)
世間に対して開かれている犬と、閉ざされている猫。
特に、外に出さず室内のみで暮らす猫の場合は、さらにこの傾向が強まります。
シッティングの現場で、驚くことがあります。
昔ながらの食事や、まったく消臭力のないトイレ砂とか。
「我が家ではこんなフードや猫砂を使っています」
とご紹介すると、
「あらーっ、こんないいものがあったのね」
なんて驚かれる。
世の中、インターネットを見てる方ばかりではないのです、はい。
さて、お題は猫仲間の作り方でした。
手前味噌になって恐縮ですが、ある日の猫の森ワークショップのお話をさせてください。
その日のワークショップは、猫入門編講座で全国各地から十数名の受講者が参加していました。
大体最初は緊張してるのですが、3コマくらいになると、みなさん自然に打ち解けた雰囲気になります。
動物病院の話になった時、M子さんが
「質問していいですか?」
と話を切り出しました。
M子さんは、2度の手術後も結石症がいっこうに改善されない愛猫のことで悩んでいたのでした。
「みなさんはどう思われますか?」
と参加者に問いかけると、次から次にたくさんの声が上がりました。
「うちの子も同じような症状でした」
「うちの場合は、こんな治療をしましたよ」
「動物病院を変えてみては?」
私は黙って、みなさんのやり取りを聞いていただけ(笑)。
実体験に勝るものはないですからね。
ワークショップが終わる頃には、M子さんはいくつかの対応策を手に入れ、すっかり明るい表情になっていました。
終了後には、M子を中心に参加者全員でメールアドレスの交換会も。
その後もM子さんは、ワークショップ参加の度にどんどん猫仲間を増やしているようです。
同じ愛猫家同士なら、気兼ねなくいろんなことを聞けますし、相談にも乗ってもらえる。
実は猫の森のワークショップには「猫仲間を作る」という隠れた目的も含まれているのです。
各地で開催している猫の森ワークショップでも、みなさん猫仲間に飢えているのか(笑)、速攻で仲良くなっておられます。
今は、年中どこかで猫に関連するイベントが開催されていて、そうした場でも同様だと思います。
猫という共通手形を持っていれば、怖れることはありません。
気軽にそうした会場に足を運んでみてください。
同じ思いの仲間にきっと出会えるはずです。
猫たちの力は私たち自身の想像をはるかに超えています。
必要な時に、必要な場所で、必要な人を、猫たちがちゃんと導いてくれる。
ホントにホントの話。
「なんりひでこの猫よろず相談」は、今回で最終回となりました。
シーズン1からシーズン4まで、お付き合いいただき、本当にありがとうございました。
2014年からは、新しい企画を準備中です。
みなさまにまた楽しんでいただければ倖いです。お楽しみに!
【今週のおすすめワークショップ】
>>2014年大安の猫の日に「猫の學校」が生まれ変わります「新・猫の學校」
2014年2月22日(土)、23日(日) 千駄ヶ谷区民会館
たくさんの方にご参加いただき、ご好評をいただいてる「猫の學校」が、内容を一新し、すべてのコマを再構成して、2014年2月22日にリニューアルいたします。
記念すべき「新・猫の學校リニューアル」のお披露目会、みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
詳細・申込は猫の森HP「新・猫の學校」特設ページで。
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「なんりひでこの猫よろず相談」がワークショップになりました
かわいくて面白い猫が満載のスライドを見ながら、みんなの「あるある!」なお悩みを、
南里秀子が生の声でお話しします。
詳細・お申込みは猫の森公式サイトをご覧ください。
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