完全室内飼いで、ノミ駆除はホントに必要?
ノミで苦労した時代もありました
キャットシッティングをスタートさせた1992年当時、猫のノミ対策は犬用ノミとり首輪が一般的でした。
そう、犬用だけで、猫用はなかったのです。
ですから、猫は小さくカットして使ってました。
外出自由の猫もけっこういたので、夏場のノミ対策、そりゃ大変でした。
※詳しくは『それいけ、キャットシッター!』(双葉社:絶版ですが、Amazonのユーズドで購入できます)の「ノミ、ノミ、ノミ!」をよかったら読んでくださいね。
特に留守宅は、ノミが大発生するんです。
人がいないのをいいことに、ここぞとばかりに増える!
猫たちのノミの被害もひどいもんでした。
痒がっておちつかない猫やノミアレルギー皮膚炎で出血してる猫も見ました。
ノミとりくしは大活躍でした。
シッティング先でノミやノミの卵をもらってこないようにするのも一苦労。
シッターがノミの運び屋になっては困りますからね。
その後、日本でもついにノミ駆除薬Fが解禁になりました。
猫の身体についたノミを駆除するばかりか、ノミの卵を孵化させない効果があるという夢のような薬。
おまけに1ヶ月に1度、液体薬を肩甲骨の間に垂らすだけという簡単さ。
確かにFの効果は素晴らしかったのです。
F以降、私もシッティング先でノミに悩まされることはほとんどなくなりました。
ダニに食われる時
数年前の夏の初め、猫を病院に連れて行った際、「ナンリさん、それダニですよ」
知り合いの獣医さんに言われました。
気がつくと、腕にポツポツと赤い刺し跡がありました。
ひゃーっ、どうしよ?
と思っていると、獣医さんはこう続けました。
「ダニなんて、どんな家にもいるもんですから、駆除しようなんて考えないことですよ。それよりダニに刺されるってことは体力が落ちてる証拠。ちゃんと休養しなきゃ」
そうなのかー!
実際、疲れが取れて元気になると、ポツポツはなくなりました。
ダニ駆除なんて一切しなかったのに、です。
つい先日も猫のいるお宅から相談を受けました。
「ダニに食われたので、B(くん煙タイプの殺虫剤)を焚いたほうがいいでしょうか?」
そこで、獣医さんからの受け売りで
「Bは止めて、まずは体力回復に勤めましょう」
と申し上げました。
たとえ、焚くとき猫を一時避難させても、残留したB成分が消えるまでには時間がかかります。
完全室内でノミ駆除は必要?
夏が近くなると、「ノミ駆除」の広告が目立ち始めますね。
お外に出ていなくても、
「動物病院で勧められたから」
「インターネットに書いてあったから」
お外に出ていなくても、
「動物病院で勧められたから」
「インターネットに書いてあったから」
と定期的にノミ駆除薬を使っている方がいます。
ノミを1匹みつけたら、100匹はいると思え!
といわれますが、ノミがいないのに薬を使い続けるのは、はたして?
周辺のノミの卵の孵化まで押さえてしまうほどの薬。
猫の身体に負荷はないのだろうか?
と思わざるを得ません。
身体に余計なものは入れないほうがよい、というのが私の考え方です。
薬が必要なときもありますが、猫も人もできれば、内に持ってる自然治癒力を発動させたい。
ずっとお薬に頼っていると、身体が怠けてしまうように感じます。
外に求めるのではなく、内なる力を信じる!
疲れるとダニに付け入られるの例でもわかるように、自然界はバランスをとっています。
強い力で排除するのは簡単ですが、必ずその反発もあると思うのです。
取捨選択するのは、あなたの考える力です。
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【 関連する南里秀子の著作 】
>> 『それいけ、キャットシッター』 双葉社

記事中の、ノミと格闘するお話が読めるのは、この本です。
想像を絶する終わりの見えないノミとの戦い。
なんりひでこが使った最終兵器とは、いったい!?
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絶版ですが、Amazonのユーズドでどうぞ。
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