2013年9月2日月曜日

相談その7 猫はなぜ夜中や早朝に私を起こすのか?

深夜とか、早朝に起こされて、寝不足です。(埼玉県 20代女性)


なんりから

泣く子と猫には敵わない!

昔は「泣く子と地頭には勝てない」と言いました。
道理が通じない相手といくら争っても無駄という意味です。

今や、その相手は赤ちゃんと猫だと、私は思います。
赤ちゃんと猫は最強、彼らには黙って従うしかない。

あなたを起こそうとする猫に抵抗するには、感受性0の超鈍感人間になるか、はたまた冷酷無比な人間に変身するか、とことん疲れて泥のように眠れる状態にするかのどれかしかないでしょう。

こちらも、なかなか難しいですね。
では、ちょっと考え方を変えてみましょう。

「ニャー、ニャー」
……ン。
前足であなたの頬をチョイチョイと触る。
……ムニャ。
ガタンッ!(ベッドサイドのスマホを床に落とした音)
「んもうぉ! 起こさないでよー」
(やれやれ、やっと起きた!)

さて、睡眠を邪魔されたあなたは、泣きたくなってしまいます。
怒りを押さえて、眠い目をこすりながら、猫の要求に応える。

しかし、猫は、泣きそうになりながら「イラッ!」としているあなたを見て、
(面白い反応じゃん!)
と思う(のかもしれない)。
少なくとも、起こされたあなたから、いつもとは違う感情が出ていることは間違いない。

猫という動物は、決まりきったことや儀式が大好きです。
1度やって、面白いと感じたら、またやる。
そして、ルーティンワーク化していくわけですね。

ものは考えよう。
睡眠妨害されたと思うと、沸々と怒りが湧いてきますが、
「ちょっと早いけど、思いきって起きてしまえ」
と開き直ってしまうと、怒りが感謝に変わる(こともある)。

私の生活のリズムは「日の出起床、日の入り就寝」。
なるべく早めに寝る。
夜中に猫たちに起こされることを前提としています。

(ナンリちゃん、起きて、起きてぇー)
「はい、はいー」
猫たちのリクエストにはサクッと応えます。
で、またすぐに寝る。
これも習慣化すれば、案外できるもんです。

眠れなければ、読書をする。
日中よりぐんと集中できるので、真夜中読書はお薦めです。

読書の気分でない時は、猫を抱いて空想や妄想をします。
猫の柔らかな身体に顔を埋めて、お日様のような匂いを味わう。
猫の呼吸に、自分の呼吸を合わせてみる。
猫のゴロゴロ音は、あなたの骨密度を高め、精神安定作用を促します。
あぁ、今ここに、猫様がいてしあわせにゃーー。
毎晩、そう思わずにはいられません。

起こされても、早めにニッコリ笑うこと。
笑う余裕を取り戻せれば、大丈夫。
イラッはあっという間に大きくなる。
イライラ雪だるまを作らないことです。

疲れてるのに、そんなの無理ー!
そんな声が聞こえます。

ははは、心底疲れてたら、猫に起こされたくらいでは目が覚めませんよ。

猫師匠たちは、いつも私たちを試してきます。
「起きるかな? 起きるかな?」ワクワク
「起きたら、どんな反応するかな?」ドキドキ

自分のペースに立って、猫をコントロールしようと思わない。
猫に起こされたら、自分を変えるチャンスだと思いましょう。

猫と暮らすということは、まさに忍耐、辛抱を習得するということ。
猫師匠に鍛えられたものが上質な大人になっていくのです。


本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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