柔らかい毛質のせいか、すぐに毛球ができてしまいます。(神奈川県 40代女性)
なんりから
チョビちゃんは、2歳の全身真っ白な長毛のメス猫さん。
純白の毛皮にグリーンの瞳が映えて、うっとりするほど美しい猫です。
しかし、近づいて、よくよく見ると、
身体のいたるところにボコッ、ボコッと毛の固まりが付いています。
これが噂の毛球ボンバー!
まさしく毛球爆弾。
これに触ると、チョビちゃんが目を釣り上げて、
「ギャーーーッ!」
と怒るのですから。
毛球ボンバーは脇の下にゴロゴロ、両脇腹には特大のヤツがゴロンゴロン。
下腹部は無数の爆弾が合体して、分厚い鎧のようになっています。
一気に毛球を取り除くには、動物病院で麻酔をかける方法もありますが、身体への負担を考えるとなるべく、これは避けたいもの。
となると、じっくり時間をかけて、毎日少しずつ、少しずつ、のみ取りクシで毛球をほぐしていくしかありません。
そして、ぜひ覚えておいてほしいのは、猫の皮膚はびっくりするほどビヨーンと伸びること。
クシで毛球がほぐれればよいのですが、大抵ガチンガチンに固まった毛球は、ハサミでカットすることになります。
この時、うっかりハサミで皮膚を切ってしまう危険性があるのです。
チョビちゃんのように白い毛の猫は、皮膚の色と見間違えやすいので、いっそうの注意が必要です。
シャー、フー、言われながらも、少しずつ辛抱強く、クシで皮膚と毛球の隙間を作っていきます。
唸ったり、猫パンチが飛んで来るようなら、無理強いはせず、
「今日はここまで」
と諦めることも大事です。
指で毛球をつかめるようになったら、先の丸いハサミで、
慎重に毛球を切り離します。
その時の快感と言ったらありません。
スッキリー、スッキリー、最高にスッキリーするのです。
ひとつ、ひとつ爆弾処理をしていくのが、楽しみにさえなってきます。
結局、チョビちゃんの毛球ボンバー処理には、約1ヶ月を要しました。
皮膚呼吸ができなくなって、赤くただれている部分もありましたから、
チョビちゃんも辛かったろうと想像します。
チョビちゃんも辛かったろうと想像します。
そのためには、猫も人も気持ちのいいコーミング。
特にコーミングする側が、義務感でやらないことが肝腎です。
毎日やらなければならないと思わなくてもいいんです。
もちろん習慣づけられたら、それにこしたことはありませんが、
気がついた時にクシを入れるだけでも違います。
気がついた時にクシを入れるだけでも違います。
ゆったりとした気持ちで、猫に話しかけながら、
コーミングを楽しんでください。
コーミングを楽しんでください。
そういう雰囲気を猫は敏感に感じとり、きっと身体を任せてくれます。
それから、夏の間、
お天気のいい日にシャンプーするのも毛球防止には効果的ですよ。
さぁ、第7回はいかがでしたか?
そろそろ抜け毛の季節、長毛さんだけでなく、短毛種の猫さんたちも無駄毛をとってスッキリしたいですね。
コーミングやブラッシングは、猫とのコミュニケーションタイムでもあります。
おだやかな気持ちで、猫さんに言葉をかけながらやるといいですね。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
毎週月曜日、あなたと猫が倖せに暮らすヒントをお届けできたら嬉しいです。
それではまた来週! なんりひでこ
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