デブ猫ではいけないでしょうか?(沖縄県 40代女性)
今まで出会った1番大きい猫は体重が13キロありました。
いやはや、13キロって、2歳児くらいの体重なわけですよ。
この巨猫オオマサ君は真っ白な毛色のオスで9歳。
オオマサ君、顔としっぽだけなら、ごく普通の猫。
ところが、胴体が半端ない。
ウエスト90センチ以上。
10キロの米袋がのっしのっしと歩いてる感じ。
彼を見た人は、目を丸くして、あまりの大きさに笑ってしまいます。
「ホントに猫なの?」
彼はそんなふうに驚かれるのには慣れっこで、
「ふふん、どう、ビックリした?」
といったお茶目な表情で、見つめ返すのです。
オオマサ君、実は身軽で、テーブルや人のベッドにもひょいと飛び乗りましたし、走るのも早い。
おもちゃでじゃれる動作も素早い。
ものすごい食いしん坊というわけでもなく、食事量はごく普通。
排泄も問題なく、毎日ご機嫌元気。
おだやかで賢くて、存在感のあるオオマサ君。
オオマサ君は13キロあっても、肥満ではなかった。
13キロは彼のベスト体重だったようにさえ思います。
糖尿病や関節炎になってしまうような肥満は避けたいですが、健康的なデブはオッケーじゃないでしょうか。
人間世界は相変わらずダイエットブームが続いていますが、見た目がどんなにスリムでも、身体がボロボロだったら倖せか?と首をかしげざるを得ません。
それはさておき、猫はデブでもモテる、いやデブ猫のほうが人気があるかもしれませんね。
人間社会を反映してか、猫を肥らせないように食事管理をしている方もいますが、体重と体型は違います。
ヒデヨシという茶白のオス猫が、食事管理で見事減量に成功しました。
6キロあった体重を4.8キロまで落としたのです。
ところが、体重が減ってもふっくらした体型は変わらない。
そのうちにまた5キロ台に戻りましたが、見た目はたいして変化なし。
あ、コレ、人間にも当てはまるような……。
個体差と言ってしまえば、それまでですが、猫も人も全部違って当たり前で、多少肥ってようが、痩せてようが、ほどほどに健康であれば文句なし。
平均とか、一般的とか、標準とか、普通とか、そんなものの実体はない。
血液検査の数値よりも大事なことは、その猫がラクに呼吸をし、食欲があり、排泄に問題がないこと。
実はかくゆうワタシとて、ちょっと前まではダイエットに挑戦した過去数しれず。
毎日鬼のように運動して、食べるものを制限して、ストレスはたまるばかり。
いっとき理想のスタイルになっても、それを維持するには、かなりの努力が要りました。
あーぁ、こんなを一生続けるのか?
と思ったあたりで、くだんのオオマサ君に出会ったのです。
オオマサ君の悠々とした歩き方
堂々とした身のこなし
天真爛漫な寝姿
お茶目な表情
13キロの体重を超えて、オオマサ君そのものの存在感、素晴らしい!
まぁ、かと言って、なりふり構わずってわけにもいかないところが人間つらいとこですが、以前より大分ラクーになってることも確かですね、ははは。
しっかし、ホント、いいよなぁ、猫って……。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
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猫の食事や健康など、デブ猫さんのケアもばっちりです。